嘉代さんの家

栃尾市の山の中にある嘉代さんの家を見学しました。
嘉代さんは畑仕事をする傍ら山に入り、
炭を焼いたり、きのこを育てたり、間伐などの山の整備も行っています。
山をこよなく愛している人です。

切妻せいがい作りの家で、嘉代さんのお父さんが自分で設計し、木の割り付けもしたそうです。
伝統構法で地元の材料で建てられた家は、田舎風でなつかしい面影があります。

玄関はせいがいで入母屋つくりになっています。
桁の上に梁が飛び出し、そこに軒桁が組み合わさり、屋根がせり出しています。
梁と桁が段差をもたせて組み合わさっているのが、伝統構法の特徴です。

外壁も雨板が貼ってあり、小壁は漆喰で仕上げてあります。
スギの雨板は手入れさえすれば何年でももちます。
スギは虫が入りにくい材料で、赤身の部分は腐りずらい特質があります。

せいがいの屋根はな部分です。
屋根はなをせり出すことで、風雨から雨板の外壁を守る役目を持たせています。
また、夏の日差しを部屋に入れない工夫でもあります。
下屋の寄せ棟から本屋の切妻の破風をのぞみます。
妻の鬼瓦が美しく映えます。

妻からは巻きストーブの煙突が出ていて、そこからの煤で周辺が黒くなっていますが・・
それはそれで味が出ているのではないでしょうか?

玄関の格子戸から入る光が美しくなつかしい光景となっています。
廊下にサクラの床板が貼ってあります。
山のサクラを切り倒して、何年も乾燥させて使っています。

何十年も経っていますが、いい艶が出てきて味のある床板となっています。

12帖の座敷はサシ構造となっています。
建具の鴨居を兼ねるケヤキの「サシ」に桁が載る2重構造が伝統家屋の基本です。

囲炉裏もあります。
嘉代さんの焼いた木炭をくべています。

嘉代さんです。
囲炉裏を囲んで山の話に花が咲きます。

サシの仕口部分です。
柱にサシの2枚ホゾ差しで込み栓が打ってあります。

このような伝統構法で作られた家は、耐久性があります。